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……しかしまぁ、なんだ。
冷や汗が止まらないな……。
先ほどの紫婉や吉岡さんの一件があるから、茜さんのキャラ変は何が起こるか分からない。
もしかしたら、振り返ったら夕梨は何かこう……エロティカルなキャラとかになってるんじゃないだろうな?
汚れてもらうとか言ってたし。
いやいやいやいや。
それは、いくら何でもマズくないか?
モバゲー的にも、なんか……こう……ねぇ…。
マキさんからミニメとか来たら、どうすればいいんだよ。強制非公開とかになったらどうするんだよ。
俺、知らないよ?
どうなっても責任負わないからね?絶対。
……とまぁ、俺がそんなことを考えていると、ふいに体に違和感が走った。
何というか、背中に軽い衝撃が走った感じ……だろうか?
後ろから押された感触に近い。
んでもって、違和感その②。
なんか、背中から腹部にかけて、めちゃくちゃ痛い。死にそうな激痛。
足の力……っていうか全身の力が苦痛によって抜けていた。
違和感その③
何コレ?
俺の腹から、包丁の先端的なものが飛び出てるんですけど?
俺の足元に、真っ赤な水溜りができてるんですけど。
……いや、つーかコレ、血溜まりじゃね?
とりあえず、結論。
どうやら僕、背中からザックリ刺されてしまっているようですwww\(^O^)/イタタタタ
「……が……ッな…?」
なんとか言葉を発しようとしたけど、俺の口から出るのは、かすかな呻き声と大量の吐血だけ。
全身を襲う激痛のため、薄れ始めた意識の中、俺はなんとか残された力を振り絞って、視線を後ろへと向けてみた。
目を疑った。
そこに居たのは、俺の背中に深々と包丁を突き刺している夕梨の姿があったから。
「……ゆ゛…ゥ…り……?」
「……私は……私は……悪くないんだからね……ふふ……」
苦痛に歪む俺の顔をうっとりとした表情で見つめ、そう言葉を漏らす夕梨。
その目からはいつもの彼女の純粋さや輝きが失われており、まるで何も映していないかのように、暗い。![image=285380332.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/285380332.jpg?width=800&format=jpg)
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