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「………ふ…ふふふ……ふふふ」
「お、オイ、クソモヤシ……?どうしたんだよ、いきなり―――」
「あーッはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」
「ひっ!」
狂ったように笑い始めた俺に、茜さんは悲鳴を漏らしたが、そんなこと関係ない。
あんだけ好き放題、他人のキャラ崩壊させといて、今更自分だけ逃げようとしただと?
あっはっは。冗談じゃねぇ。
そんなこと、俺も、静香も、紫婉も、吉岡さんも、井沢さんも、夕梨も許すわけがない。断じて。絶対。たとえ、相手が茜さんであっても、だ。
「……くふふ……自分だけ逃げようったって、そうは問屋がおろしませんよ、茜さん……」
「……お、おいクソモヤシ、どうしたんだよ、落ち着けって」
「茜さ~ん。あなたもツンデレキャラやってみなさいな。案外楽しいわよ~?」
「…………静香?
目の焦点があってねぇぞ、お前……」
「あかね……さん……。
キャハハハハハハハハハハ☆」
「紫婉んんんん!!チェーンソーを出すなぁぁぁ!」
「オイ、ゴミ。よかったな。テメェみてぇなクズが、ようやく人類に恩返しできるんだぜ?
さっさと土に還って、栄養分にでもなれや。
……いっておくが、生まれ変わるんじゃねぇぞ。テメェの輪廻転生は、それだけで世界の公害だからな、なぁ、ゴミ女」
「吉岡ぁぁぁ!眼鏡!眼鏡取れてるって!」
「…………」
「井沢ぁぁぁ!何でお前は、無言でホットコーヒー持ってるんだ!?
まさか、ぶっかける気か!?熱々のコーヒーをあたしに!?」
「お姉ちゃん……だーい好き。
お姉ちゃんは、私だけもモノでしょ?ねぇ?返事してよ」
「OK分かった!アタシが悪かった!謝るから、とりあえずその包丁を置け、夕梨!頼む!」
茜さんは、顔面蒼白のまま、震える足でじわじわと後退。
だが、すぐに後ろの壁にぶつかり、退路は絶たれてしまった。
勿論。もとから俺達も、茜さんを逃がすつもりなんて欠片も無いけど。
俺は、静かに皆とアイコンタクトを開始。
満場一致で、意思の疎通完了。
さて。
楽しい楽しいお仕置きタイムの始まりだ☆。
「うわぁぁぁぁ!!!
ごめんなさいぃぃぃぃぃ!!」
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