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「……というわけで、一周年だテメェらぁ!!」
某日。場所はガーデンカフェ。
本来なら閑静な空気が流れているハズのこの場所に本誌でお馴染みのメンバーが集まり、そして茜さんの気迫のこもった大音声を聞いていた。
「これはまた唐突に来ましたね……」
「黙れクソモヤシ。唐突にもなるだろうが。四肢を切断されてぇのか、テメェ?」
「ここで『されたい』と答える人間が、この世に存在しているのか疑問で仕方の無いですけど」
「細かい男は死ね。今すぐ死ね。
……まぁ、そんなことよりも、だ」
「俺に対する『死ね』発言は、そんなこと扱いなんですね」
若干ピキッときてしまった俺だが、茜さんはそんなことは気にせず、ドカリと椅子に座り込む。
「一周年だぞ、一周年。
アタシらが読者の野郎共の目に晒されるようになって、もう一年も経つんだぞ?」
「もう少し、言い方ってものは学んでください、お願いします」
「一年……。それだけの時間があれば、人間というものは、一歩も二歩も大きく成長できるハズ……」
そこまで言うと、茜さんは突如目をカッと見開き、物凄い勢いで立ち上がる。
……どうせ立つなら、なんで一回座ったんだろう、この人?
「――だがしかし!!
アタシらはどうだ、変われたのか!? 一年という長い年月の間で、アタシらは大きく成長することはできたのか!?」
「まぁ、所詮平面状の生き物ですからね、俺達。普通に考えて変わってないでしょう」
「色々と危ない発言は慎めクソモヤシ。眼球握りつぶすぞ」
「どういう状況ですか、ソレ?」
両目視力2,0のこのNice Eyesをそう簡単に手放してたまるか。
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