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「…そろそろ…
俺も前に進まなきゃいけないのかな……」
二人で
職員室に戻る途中
翔がぼそっと呟いた。
「………雪乃…のこと?」
明里が聞き返す。
「いつまでも止まってたって
雪乃は喜ばないかもしれない。
そう言うやつだったから……」
「………そうかもね…」
少し歯切れの悪い
返事をした。
「でもさ……
忘れようとして
忘れられるものじゃないし
確かに
雪乃が居なくなった寂しさは
段々薄れていってると思う。
それが…また悲しいことなんだけど……」
「………」
隣で黙って聞いていた明里は
突然立ち止まり
翔にある提案をした。
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