愛をくれた人

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次の日 明里は耳元でなる 携帯の音に 起こされた。 「はい…? もし…もし?」 「センセ!?明里先生!? 雪乃そこにいる??」 電話の主は翔。 翔の様子に 何かを感じた明里は すぐに目を覚ました。 「何!?どうしたの!? 雪乃が…何??」 「…帰ってこないんだ…! 電話もつながらない。」 「え?? だって、翔君が心配してるから帰る…て……。」 「でも帰って…ない……」 徐々に声が震えてくる。 「ちゃんと話は付いたんだよ。 離婚届も貰ったし… なんで……」 明里にとっても 予想もしていなかったことで 全く心当たりが無かった。 「…まさか…アイツ……??」 電話口で小さい声が聞こえると 急に電話が切れた。 「ちょっと!翔君? ねぇ!!翔君!!」 聞こえてくるのは 単調な機械音だけだった。 .
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