250人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
12月25日…
町中が華やかで
幸せそうな笑顔で溢れている。
色とりどりの装飾物。
踊り出したくなるような
楽しい音楽に
行き交う人たちの
楽しげな笑顔。
街はクリスマス一色だった。
翔はどこをどう歩いてきたのか
ふと顔を上げると
見慣れた建物の前にいた。
雪乃との出会いの場所。
初めはただの生徒と先生。
だけど
いつしか思いを寄せるようになり
かけがえのない存在になっていた
いつも使っていた教室。
謝りたくて
雪乃を待ち続けた自習室。
隣接する駐車場。
全てが雪乃を思い出させる。
"新しい始まりの日にしよう"
そう言っていたのは
昨日のはずなのに……
"新しい始まりの日"
は来なかった………
.
最初のコメントを投稿しよう!