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そして
大学に合格し
それなりに充実した毎日を送っていた。
ただ一つ
誰かを愛することだけなは
無かった。
無かったと言うより
わからなかった
人を愛する方法が……
どうすれば、人を好きになれるのか……
雪乃を愛したように
雪乃を必要としたように
他の誰かを
欲することは無かった。
四年生になり
翔は自分の居た塾で
バイトをし始めた。
『もしかしたら雪乃が戻ってくるかも』
そんな期待と
『雪乃に少しでも近づきたい…』
そんな思いを持って。
「翔君、結構人気あるよ。
まぁ、その容姿なら
仕方ないかもしれないけど…」
「はぁ……
有り難いこと…なのかな?
ハハッ……」
感情のない笑いをする。
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