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解散の時間になって、
みんながばらけていく。
でもあたしは先輩を待っていた。
「あっついな~」
まだ夏は始まったばかりなのにすごく暑かった。
沈みかけた真っ赤な夕日が辺りを照らしてた。
その時。
みんなより遅れて、聖先輩が出てきた。
隣に綺麗な女の子を連れて。
その手は優しく繋がれてて、あたしの入る隙間なんて全くなかった。
学校では見せない顔で笑ってる先輩とその女の子があまりにもお似合いすぎて、
なにも言えなかった。
ねぇ、先輩。
あたしの行動は先輩に伝わってたのかな?
空回り
中谷瑞帆17歳。
初の失恋。
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