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「全ての平和の源なる神よ。尽きることの無い平和がこの世に確立されるために、私達に力をお与えください」
ステンドグラスから差し込まれる神々しい光を一身に浴び、両膝をついて祈る少女が一人、教会に佇んでいた。
金色の長髪を床に垂らしながら両手のひらを合わせて握り、彼女は目をつむる。
神秘的な空間の中、敬虔なる少女がいくばくかの間祈りを捧げていると、ふいに閉ざされていた大扉が音を立てた。
「ここにおられましたか、クリスティーナ様」
大扉から漏れ出す光を背に、ほっそりとした老齢の男性が歩み寄る。
クリスティーナと呼ばれた少女は祈りを止め、老人が自分の傍まで来たところで立ち上がると、金の長髪をなびかせながら振り返った。
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