代償

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大貴くんと、喋るのって、体力いるわ。 でも、あんなに、話してくれた大貴くん。無関心そうにしてるくせに、いつも、優しくて……。 今日、かなり自覚した気持ち。 ――ダメダメ。今は、澪奈ちゃんの事に、集中しなくちゃ。 庭に足を下ろし、先日同様に、鯉をみて、澪奈ちゃんが来るのを待った。 暫くすると、スキンヘッドのがたいのいい男に腕をつかまれながら、ガチガチに固くなりながら、歩いてくる澪奈ちゃんがみえた。 いよいよだ。私なりの気持ちをぶつけて、決着つけないと。 これ以上、周りを巻き込んじゃいけないもんね。 ゆっくり近づいてくる足音に、眉間に皺を寄せ、目に力を入れ、振り返った。
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