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ミーンミーンミーン…
「あっつーい!
蝉、鳴き止めー!!」
それは、ようやく蝉の鳴き声によって、夏の到来を感じさせた7月半ばのことだった。
大学はそろそろ試験を迎える頃で、いつもより学校に人がいるような気さえする。
そういうあたしも友達と試験に向けて勉強してる所で、休憩に外のテラスでアイスを食べているところだ。
「あっはっはー!
渚の声の方が煩いって!」
「しかも蝉に向かって『鳴き止めー』とか、小学生かっての!」
「ちょっ…何よそれー!
小夜子も亜樹も酷くない!?」
小夜子と亜樹がからかうので、あたしはすねながら小夜子の腕を叩いた。
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