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『残虐記』
桐野夏生・著
新潮社文庫
※あらすじ※
自分は少女誘拐監禁事件の被害者だったという驚くべき手記を残して、作家が消えた。
編集者のもとに作家の旦那という人物から手記とともに手紙が送られてきた。
手記を通して作家の過去が明らかになる…。
※感想※
作家の手記に綴られている内容を物語にしているのだが、
恵子が少女時代に連れ去られる前から解決に至るまで、恵子視点で話が進んでおり、描写がとても生々しく、あるところはグロテスク。
うっかり感情移入してしまうと気分的に暗いとこに沈んでしまう。
実際あった事件をモチーフにしているらしく、被害者が目にしたらどう思うだろうか。
関係の無い私でもモヤモヤした何かが残るのに。
てか宮坂さんの執着だけは凄いと感心するけど。
星☆☆
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