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それからも何度か
カズくんの家に行ったり
デートしたりしたんだけど
カズくんは会うたびに
「好きだ」
「つきあおう」
と言ってくれた。
男の子からこんなにたくさん
甘い言葉をもらったことが
アタシにはなかったので
その甘い誘惑に誘われるまま
アタシの心は
『カズくんとつきあう』といことに対して
少しずつ固まってきていた。
アタシは幸せだった。
幸せの絶頂だった。
その幸せが
胸にくすぶってた
あの小さな『違和感』によって
あんなにも儚く
壊されてしまうとは
知らずに…
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