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話の内容はなるべくひろわないようにしながら、
たまに聞こえる感じで話を聞いてたんだけど、
その話の中で、どうも気になるフレーズがあった。
カズくん「…で、後ろから追いかけられたんだけど、とりあえずオンナは先に行かさね~とと思って…」
…ん?
……オンナ!?!?
…まさかカズくん、彼女いるの…!?
確かに彼女いるの?とかって話はしてないけど!
でもフツーくる!?
彼女いるのに合コンとか!!
アタシは耳をふさぐのも忘れて、
思わず硬直した。
カズくん「だからその場はそれで済んだんだけど、また違う日に…」
いや、内容とか正直もうどうでもいいけど!
アタシは自分が怖い話嫌いなのも忘れて、
カズくんの話に耳を傾けた。
「すげ~霊感とか強いオンナで、つきあってるオレまでそういうのちょっと見えるようになっちまって…」
えぇ~!!
やっぱり…
やっぱり、いたの!?
彼女…
アタシはちょっと泣きそうになりながら話の続きを聞いた。
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