プロローグ

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アタシが彼と出逢ったのは ハタチの時。 大学3年生 夏のことだった。 中学・高校と 共学だったにも関わらず 超オクテだったアタシは 男のコとつきあうどころか マトモに話もできないような女のコだった。 大学に入学する時 このままじゃいけない と 男女問わずにオープンに接し 友達をたくさんつくることに 全精力を注いだ。 軽い 大学デビューだ。 アタシは狙い通り 友達をたくさんつくることに 成功した。 男女問わず アタシの周りには 常にたくさん人がいた。 みんながアタシを 好いてくれていた。 …ただ それは LOVE ではなくて LIKE だったんだけれども。 アタシは男の子にも オープンになりすぎたせいで オンナとして見てもらうことが できなくなっていた。 男友達はたくさんいたが 彼らにとって アタシは あくまで ただの友達でしかなかった。 いつまでたっても 友達止まり。 恋愛対象には 見てもらえなかったのだ。 おかげでアタシは ハタチの誕生日を迎えるとともに 彼氏イナイ歴も20年目と 更新してしまったのだった。
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