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…ダレ!?
アタシはビックリして
後ろを振り返った。
すると
今日の男の子メンバーで一番長身の
ヒデくんが
アタシのかぶってたタオルケットに潜り込んで
アタシを抱き締めるカタチで
アタシの背後から手を伸ばしていた。
目が合っても
特に悪びれる様子もなく
ニコニコしている。
それどころか
ヒデくんの行動はエスカレートして
さらにアタシに体を寄せようとしてる!
…何考えてんの、この人!?
アタシは思わず
手を振り払った。
タオルケットに隠れて
他の人には見えてないし
騒いで雰囲気を壊すのも嫌だったので
アタシはヒデくんに背を向け
ヒデくんから少し距離を置いて
何事もなかったかのように
眠ったフリをした。
今までこういうことに免疫のなかったアタシは
恐怖と苛立ちを感じながら
ヒデくんがどこかにいってくれるのをひたすら待った。
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