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アタシは自分が勝手に引き出しを開けてしまった
という気負いから
カズくんに直接
カレンダーのことを聞くわけにもいかず
その後
そのことには触れなかった。
アタシたちはしばらく
テレビを見たり雑談していたんだけど
そのうちカズくんが
カラオケでの約束通り
アタシのために
布団を敷いてくれた。
「眠たかったら布団はいってな😃」
「うん✨ありがとう❤」
アタシはカズくんの好意に甘え
布団に潜り込んだ。
やっぱりカズくんはアタシに
布団を使わせてくれるみたい。
アタシったら不用心に部屋まであがっちゃってるのに
カズくんくんてば紳士じゃない!?
ふつうって手出したりするもんじゃないの??
なんて
さっき大暴落したアタシのテンションは
わだかまりを残しながらも
少しずつ回復に向かっていた。
アタシが布団に移動してからも
アタシたちはダラダラと話を続けてた。
なんかいい雰囲気だし
さっきのこと聞いてみようかな…
なんて思ってた その時
カズくんが
アタシたちの流れを大きく変える一言を
ごく自然に言った…
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