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そのうち カズくんが
アタシをギュッと抱き締めてきた。
アタシはもー溶けてしまうじゃないかってくらい
幸せの絶頂だった。
カズくんはアタシの頭を優しく撫でながら
「カワイイな~ひとみちゃんは…」
と 独り言のように呟いた。
その瞬間アタシは
カズくんの腕の中に一生いたいとすら思った。
幸せだった。
「…オレさぁ」
突然。
さっきまでの甘いトーンとは打って変わって
何かを決心したような低い声で
カズくんが口火を切った。
「えっ…。どうしたの…?」
カズくんのあまりに真面目な顔に
アタシの頭から
ピンクなオーラは完全に抜け切った。
…と同時に
きれいサッパリ忘れ去ってた
さっきのカレンダーの記憶がよみがえる。
「実は…」
まさか…
まさかカズくん…!?
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