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夏の楽しみは? そう聞かれたら私はなんて答えるかな。 海、花火、お祭り。 そんなありふれた答えしかでてこなかった。 今一つだけ願いが叶うなら、私はこの暑さをどうにかしてほしい。 そう願ってもおかしくない暑さだったし、待ち人来たらず。 彼女が来たら涼しい場所に移動できるのだが。 私が今いるのは某駅前。 ベンチに腰かけて彼女を、湯川愛子を待っているわけだ。 時刻はもうすぐ13時。 集合も13時。 私は早く着きすぎようだった。 今日の気温は最高28℃にものぼるって今朝のニュースで言っていた気がする。 私はあと何分太陽の下にいなければいけないのか。 少し気を紛らわせようと、他のことを考えてみようとしたけど、結局頭にはなにも浮かばず、暑さのことしか考えられなかった。
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