あめあめ

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あめあめ

 あめあめふれふれ  濡れた肩、冷たい  張り付く髪、煩わしい  相合い傘もできないなら  呑んだ息で窒息したい  なんて、  (ただのわがままかな)  あめあめふれふれ  爪先から浸食  ぐちゃり、感覚を支配して  世界に  ひと、り  (ひがいもうそうというやつです)  あめあめふれふれ  指先から腐敗した  思い込んだらそれで終わり  助けてだとか  愛してだとか  感情さえ超えたロマンチストが、  (一番の厄介者だとしても)  あめあめふれふれ  わたし、は。   独りに酔うのが好きなだけ (青空 に 嘲笑された ! )
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