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今年十八になる自分は今、学校にも行かず図書館で本を読んでいる。題名は“人間の神秘性”、水だけで二十一日間生き抜いた男の話や、ヨガの達人の曲芸めいた“技”など、実にもっともらしく書いてある。
自分以外に朝早くから図書館にいる人間といえば、真面目そうな大学生や暇をもてあそぶ主婦、定年を迎えているらしい中年男性がちらほら。実に静かだ。
受付の女性も暇そうで、僕がみる限り既に十三回もあくびをしていた。夏休みの終わった県立図書館なんてこんなものだ。
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