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「もういいんです。
永倉さんが目覚めた時、全てが分かりますから。」
こちらを向かないまま夜啝がぽつりと呟く。
「………どう言う意味だ?」
土方が問うと夜啝はくるっと振り返った。
「土方さん私言ったでしょう?
『私は五十人に疑わしげに信じられるよりも百人中一人に確実に信じられる方を好みます。』
私を信じて下さる方なんてほんの一握りでいいんです。
貴方は握れなかったまでの事。」
彼女はフッと顔を上げた。
「永倉さんは握らずとも私を信じてくれました……
だから尊敬しておるのですよ。」
彼女は優しげに微笑んでいた。
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