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「そっそういえば!確か今日藤堂先生見回りでしたよね?
いつもより終わり早い気がするんですが「ウンオワッタ!!」
わざとらしく目を泳がせる藤堂。
「「……………」」
…バレバレだ。
「藤堂先生…いってらっしゃい。」
民千代は優しく藤堂に微笑む。
……目が一切笑ってない。
「オワッ「行ってらっしゃ~い」
「オ「行ってらっしゃい。」
「…「逝ってらっしゃい。」
「民千代く~ん!漢字違う違う!!
相手は副長助勤!!副長助勤!!」
原田は間に割って入り会話を止める。
「そういえば!今日は沖田先生いらっしゃらないんですか?」
パンッと手を叩いて民千代が思い出したように言った。
実は入り浸っていたのは二人だけではない。
沖田もメンバーの一人だったのだ。
しかし今日は姿が見えない。
「今来ましたー!」
「うおあぁ!総司!!」
総司はひょこっと襖から顔を出した。
「民千代さん!新八はどうですか?」
さりげなく藤堂を押し退けて民千代の隣に座る。
「いいえ…あんまり変わりはありません。」
「そうですか…。
早く元気になれば良いんですけどね。」
残念そうに笑う民千代に総司はしゅんとした。
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