第十三話 ここにいるよ…

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「永倉先生。よかって…夜啝ですか?」 しかし新八は不安な顔でカタカタ震えているばかり。 「よ…か…よかっ…俺のせいで…夜啝っ!!」 新八は掛け布団をはね除けて立ち上がった。 「おっ…おい!新八!?」 「夜啝あぁぁあ!!!夜啝っ!!夜啝ぁ!!夜啝あぁあぁぁ!!!」 「ど…どうしたんですか新八!!?」 沖田は新八を取り押さえる 「違うっ!!お前は夜啝じゃない!!夜啝は無くない!!」 新八は泣きじゃくりながら不安な声で叫びまくる。 「つっ…」 『ガラッ!!!!』 「おっ…おい!民千代君どこ行くの!?」 「永倉先生を押さえておいて下さい! お願いします!!」 民千代は振り返って頭を下げ、廊下の角に消えていった………… ――――…… ここは屯所の一番奥にある冷たい牢 床には誰とも分からぬ血が染み付き、そんじょそこらに虫の死骸が転がっている。 「ふぅ~…」 そんな所に閉じ込められてはや三日。       暇 だ 。 全くと言って良い程することが無い。 持っている物は特に使わない携帯電話に単語カードに…あれくらいだ。 一日目は 単語カードを覚えきり 二日目は 携帯の設定なんかをしてみたり 三日目はもう…………  す る 事 が 無 い 。 .
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