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「永倉先生。よかって…夜啝ですか?」
しかし新八は不安な顔でカタカタ震えているばかり。
「よ…か…よかっ…俺のせいで…夜啝っ!!」
新八は掛け布団をはね除けて立ち上がった。
「おっ…おい!新八!?」
「夜啝あぁぁあ!!!夜啝っ!!夜啝ぁ!!夜啝あぁあぁぁ!!!」
「ど…どうしたんですか新八!!?」
沖田は新八を取り押さえる
「違うっ!!お前は夜啝じゃない!!夜啝は無くない!!」
新八は泣きじゃくりながら不安な声で叫びまくる。
「つっ…」
『ガラッ!!!!』
「おっ…おい!民千代君どこ行くの!?」
「永倉先生を押さえておいて下さい!
お願いします!!」
民千代は振り返って頭を下げ、廊下の角に消えていった…………
――――……
ここは屯所の一番奥にある冷たい牢
床には誰とも分からぬ血が染み付き、そんじょそこらに虫の死骸が転がっている。
「ふぅ~…」
そんな所に閉じ込められてはや三日。
暇 だ 。
全くと言って良い程することが無い。
持っている物は特に使わない携帯電話に単語カードに…あれくらいだ。
一日目は
単語カードを覚えきり
二日目は
携帯の設定なんかをしてみたり
三日目はもう…………
す る 事 が 無 い 。
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