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――――……
「夜啝あぁ!!夜啝あぁぁああ!!」
涙を流して叫びまくる新八はもうどう宥めても無駄な位ボロボロになっていた…
「新八!!落ち着け!!」
「嫌だぁあぁぁああ!!夜啝はいるんだ!!無くなんか無い!!」
新八は涙を流してブンブンと頭を左右に振る。
「夜啝って何なんだよ!!落ち着け新八!!」
『ガラッ!!』
「永倉先生!!大丈夫ですか!?」
夜啝が壊れんばかりの音をたてて襖を開く。
沖田は夜啝を見ると目を丸くしてキッと民千代を睨んだ。
「!?……民千代さん!!なんで柏崎を「すみません!!詳しい話は後に!!」
民千代は沖田をぐいっと腕で退ける。
夜啝は楊介の声で新八に駆け寄った。
「永倉先生!落ち着いて下さい!」
「…違う」
新八はぽつりと呟いた。
「え?」
「違う!!違う違う違う!!!
お前は楊介だ!!夜啝じゃない!!」
ドンッと体をど突かれる。
『ドンッ…カタンッ』
「楊介!!」
その場に尻餅をつき拍子にきゅうすが倒れお茶が流れ出る。
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