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「…新八。」
思わず夜啝の声で小さく呟いた。
しかし周囲は全く気付かない。
気付いてくれたのか新八が振り返る。
「…夜啝?」
その顔には不安と悲しみしか浮かんでおらず………
「……………っ」
気付いたら新八に抱き着いていた。
三日前の新八のように。
暖かい新八の腕の中を思い出して。
「…ごめん。ここにいるよ。」
夜啝の声で新八に囁く。
「夜啝っ…あいつにはっ!?」
新八はすがりつくように夜啝の着物を掴む。
夜啝はフッと微笑んで新八の目を見つめた。
「大丈夫だよ。ありがとう…」
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