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間違ってた。
新八は楊介を求めていたんじゃない。
本当の自分を理解してくれる夜啝を探していたんだ………
「う…うあぁぁああっっ!!!!」
新八は夜啝にぐっと抱き付いた。
新八の瞳から涙が溢れだし夜啝の青い着物を染める。
夜啝も新八の着物を握りしめ黒い着物に涙の花を咲かせる。
「もっ…もう…皆…ない…って…言うからあっ…」
グスグスと泣きながら夜啝にすがり付く。
「大丈夫。生きてるよ。」
ぎゅっと新八を抱き締める。
温かい筈なのに新八の腕はいつもよりか冷たくて……
(離したくない…)
「夜啝がなくなって新八が悲しむなら…」
絶対に
「夜啝はずっと新八のそばにいます。」
彼を守りたいと思った。
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