第十三話 ここにいるよ…

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間違ってた。 新八は楊介を求めていたんじゃない。 本当の自分を理解してくれる夜啝を探していたんだ……… 「う…うあぁぁああっっ!!!!」 新八は夜啝にぐっと抱き付いた。 新八の瞳から涙が溢れだし夜啝の青い着物を染める。 夜啝も新八の着物を握りしめ黒い着物に涙の花を咲かせる。 「もっ…もう…皆…ない…って…言うからあっ…」 グスグスと泣きながら夜啝にすがり付く。 「大丈夫。生きてるよ。」 ぎゅっと新八を抱き締める。 温かい筈なのに新八の腕はいつもよりか冷たくて…… (離したくない…) 「夜啝がなくなって新八が悲しむなら…」 絶対に 「夜啝はずっと新八のそばにいます。」 彼を守りたいと思った。
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