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「スー…スー…」
あれから新八は眠ってしまった。
夜啝に抱き着いたまま…
「………………」
夜啝もずっと静かに微笑みながら新八を優しく包み込んでいる。
日頃の冷たい冷酷な二人とは思えない程和やかな雰囲気が流れていた。
まるで母親と子供の様に……
「「「………………」」」
沖田と藤堂と原田は何も言えずにただただ二人を見つめていた。
誰も入り込めない様な空気の中、民千代だけはニッコリと笑って二人を見つめている。
「…よ…か…」
「ん?」
夜啝は優しく新八の顔を覗き込む。
どうやら寝ぼけているようで目は閉じたまま。
「あり…がと…」
新八はふにゃっと笑って夜啝の着物に顔を埋めた。
「……こちらこそ。」
『ガラッ!!』
「おい!!どうしたんだ!?」
ガラリと襖が開き土方と斎藤が飛び込んできた。
「…土方さん。遅いですよ。」
夜啝は新八を見つめたままクスリと笑う。
「………柏崎?」
気付いた斎藤はギロリと夜啝を睨み付けた。
しかし夜啝は見向きもせずに黙って新八を抱き締める。
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