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「…っそうだ、新八起こさなきゃ。」
咄嗟に思い出して新八に近付く。
小さく呼吸をする新八は軽く口が開いててあほ面とも可愛いとも言える顔をしていた。
「新八ー。起きろー。」
軽くゆさゆさと毛布を揺らしてみた。
しかし新八は起きない。
「おーいー。新八ぃー。」
強く揺さぶってみる。
「んー…」
新八は一言唸って夜啝の袖をきゅっと握った。
「うわ…可愛いっ…」
思わず口に出た言葉に一人でわたわた焦る。
「おい…。寝惚けんな!」
夜啝は誤魔化すように赤い顔で新八をぶっ叩いた。
「あっだぁ!!…ん?…柏崎か。」
咄嗟に表の顔付きになる新八にあきれた顔でもう一発拳骨をお見舞いする。
「阿呆!!もう誰もいねぇよ!!」
「あ、本当!?凄い焦ったんだけど!!」
頭をすりすりしながらヘラ~っと笑う新八。
「また怒るよ!?新八はもーアレな!!人を怒らせる天才な!!」
膨れっ面で掛け布団を一気に剥いでやる。
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