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『やっ……放せ!!何するんだよ!!』
俺を押さえつけて制服を脱がそうとしているのはあの男――ではなく、中学時代のクラスメイトたち。
中心で俺を見下しているのは、親友のヒロだった。
『っざけんなよ、ヒロ!!』
『ふざけてんのはどっちだよ』
『何が――』
『黙ってヤらせろよ!……まさか嫌だとは言わねーよな!?自分の親父とヤってるんだから!!』
ズクン、と心臓に痛みを覚えた。
小刻みに脳内で響く心音がやけに不快だ。
『何で、知って……』
『昨日お前んちに、昼に借りた教科書返しに行ったんだよ!そしたら、お前とオヤジが……!!』
正確には、あの男は俺の父親ではない。
それに、俺はあの男に脅されて仕方なく――!!
けど、そのときの俺には反論する気力なんか残されていなかった。
『すました顔して、そういうシュミあんのかよ!ホモで近親相姦!?気持ち悪ィ!!』
『誰でもいいんだろ!?じゃあ俺たちの相手もしろよな!!』
『そうだよ、この変態!』
親友に『それ』を見られたこと。
クラスメイトに犯されそうになっていること。
暴言の数々。
……その全てが、俺の心をズタボロにしていった。
そして……薄汚れた俺は更に穢されていく。
『嫌だッ――お前ら、ぶっ殺してやる……!』
「……ら……きて……」
『やめ……触るな……ッ!!』
「いん……クライン、起きて」
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