悲劇

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  「アリスちゃんおはよう。今日もお手伝いとは偉いねぇ!お父さん達はお出かけかい?」 声をかけてきたのは 向かいの加治屋のおじさんだった 家族のいないおじさんは、アリスを我が子のように可愛いがっている   「いらっしゃいおじちゃん!2人は隣町に買い物に行ったんだ~ 今日は何を買いに来たの?」 「林檎を2つくれるかい?」 「はい、おじちゃんは常連さんだから1つオマケね!お父さんには内緒だからね」   ニコッと笑って林檎を渡す姿は どのお客さんの心も温かくなってしまう 「ありがとう!アリスちゃん見てると元気になるよ。最近みんな暗い顔してるからな…」   「アタシん所の果物だべればみんなきっと元気になるよ♪」   「あははっ頼もしいねぇちゃんだ!よし。奮発して梨も買っちゃおうかな!」   「わーい毎度ありー♪」
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