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「で?何がなくなったんだよ」
そう尋ねた涼都はやはり、鋭いと思う。
誰も無くなったまでは言っていない。
というか、涼都は何気ない口調やタイミングでハッとする事を言うのだ。
涼都の目は誤魔化せない。
もちろんそれは従兄弟の雪人も同じだった。
雪人はやや青ざめた東に何か言おうと口を開く、その時だ。
「設楽は生きてるか?」
そう杞憂が会議室に飛び込んで来たのは。
「!!!」
「杞憂じゃねーか。お前なんでここにいるんだ」
「俺が生きているかってどういう事?」
思わぬ登場に、雪人はぎょっとし、口々に反応した2人は杞憂の表情の真剣さに同じく表情を引き締めた。
「いや、さっき羊に会ったんだが……話すと微妙に長いな。―――あ、ついでにコレ受け取っとけ」
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