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*―――――――――――――――――*
翌日の朝。
学園内の通学路は寮からの生徒でごった返していた。
そんな通路の途中。
学園のほぼ中央に位置している桜華図書館の向かい側の植木らへん。
そこに涼都と宇崎は身を隠していた。
「何でここ?」
珍しく今日は第二ボタンまでしか開けていない宇崎が不思議そうにそう言った。
涼都は袖についた葉っぱを叩き落としながら答える。
「羊といったら群れ。群れといったら羊だ。要するに羊は人混みが大好きに決まってる」
「………………」
そんな涼都の単純そのものの答えに宇崎はめちゃめちゃ何か言いたそうな表情になった。
我ながら短絡そのものだとは思うが羊ということしかわかってないのだ。
仕方ないだろう。
「よくそんなんで羊を捕まえるなんて言ったな、お前」
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