ナクシタモノ―下―

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なんつー前向きな解釈だ。 涼都は思わず植え込みの中から飛び出し叫んだ。 「んな訳あるかっ!!」 「お、おい。御厨」 その涼都の行動に宇崎は慌てて小声で涼都をいさめる。 別にここでミッシェルに自分達がいたと知られても問題ないだろうに、宇崎は必死で涼都を植え込みに連れ戻した。 その数瞬後にミッシェルが振り返る。 涼都は小声で反論した。 「何で戻すんだよっ。もう俺は我慢出来ない。あの身勝手な解釈に耐えられねぇ」 「落ち着け。ここで無駄にミッシェルと争ってもあいつに言葉は通じねー。時間食うだけなら先に羊探せ」 確かにそれはそうだが…と涼都が恨めしくミッシェルを見ていると、彼は周囲に人影が見えないのを確認し去って行く。 「~~♪」 しかも何故か上機嫌でるんるんである。 出来ることならいつかあの顔面を思いっきり殴り飛ばしたい、と思った涼都だった。
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