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「なー彩ー…彩ちゃーん?…彩さーん…彩様ー?彩ち」
「うっさいなー、何よ。あたし今ダーリンにメールしてんの!ちょっと黙っといて」
「えーあたしの話聞いてくれるんじゃないのー?」
「ダーリンへのメールが先」
4月6日
今日は始業式だった。
高校3年生の…。
で、明日の4月7日は入学式
また後輩が入って来る
今は始業式の帰りでファミレスにご飯を食べに来ている。
彩があたしの相談聞いてくれるって言うから来たんだけど…
彩は今、彼氏に送るメールの編集で忙しいみたい
で、しょうがなくあたしはジュースをすするわけよ…トホホ
「送信完了☆」
あ、申し遅れました。
あたしは山下 薫(ヤマシタ カオル)。ちなみに♀。将来の夢は…まあそれは追々話すって事で。
「で?何よ、相談って」
ようやく送信し終わった彩がストローをくるくるしながらあたしに聞いてきた
「んー、相談ってゆうか…」
「何?」
「……」
「何よーじれったい」
「~~あたしも彼氏欲しい」
「…………………」
一瞬時が止まったわー
時が止まったってこうゆう事を言うんだね、お母さん…。
「あんた、好きな人いないの?」
黙って頷く
「まさか…っ」
「へっ?」
「あんたまさかまだ金山くんの事ひきずってんの?」
「ひきずっては…ないよー。完璧諦めたもん。それにもう好きじゃないし」
まー諦めても前好きだった人が完璧過ぎて、他の男子が鼻クソに見えてしまいはするけど…
「まー、金山くんはレベル高かったもんねー…」
「あたしこのまま高校生活終わらせたくないー」
そう行って机に伏せる
「まーあと1年あるんだし、何かはあると思うけどね」
「何かって?!」
「それはわかんないけど」
なんだ、言っただけか
はーあ、なーんかいまいちな高校生活で終わりそうで嫌だなー…
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