1/5 山下 薫

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「なー彩ー…彩ちゃーん?…彩さーん…彩様ー?彩ち」   「うっさいなー、何よ。あたし今ダーリンにメールしてんの!ちょっと黙っといて」   「えーあたしの話聞いてくれるんじゃないのー?」   「ダーリンへのメールが先」     4月6日 今日は始業式だった。 高校3年生の…。 で、明日の4月7日は入学式 また後輩が入って来る   今は始業式の帰りでファミレスにご飯を食べに来ている。   彩があたしの相談聞いてくれるって言うから来たんだけど…   彩は今、彼氏に送るメールの編集で忙しいみたい   で、しょうがなくあたしはジュースをすするわけよ…トホホ   「送信完了☆」   あ、申し遅れました。 あたしは山下 薫(ヤマシタ カオル)。ちなみに♀。将来の夢は…まあそれは追々話すって事で。   「で?何よ、相談って」   ようやく送信し終わった彩がストローをくるくるしながらあたしに聞いてきた   「んー、相談ってゆうか…」   「何?」   「……」   「何よーじれったい」   「~~あたしも彼氏欲しい」   「…………………」   一瞬時が止まったわー   時が止まったってこうゆう事を言うんだね、お母さん…。   「あんた、好きな人いないの?」   黙って頷く  「まさか…っ」   「へっ?」   「あんたまさかまだ金山くんの事ひきずってんの?」   「ひきずっては…ないよー。完璧諦めたもん。それにもう好きじゃないし」   まー諦めても前好きだった人が完璧過ぎて、他の男子が鼻クソに見えてしまいはするけど…   「まー、金山くんはレベル高かったもんねー…」   「あたしこのまま高校生活終わらせたくないー」   そう行って机に伏せる   「まーあと1年あるんだし、何かはあると思うけどね」   「何かって?!」   「それはわかんないけど」   なんだ、言っただけか   はーあ、なーんかいまいちな高校生活で終わりそうで嫌だなー…
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