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「野郎ども!支度は出来たか!」
大政の大音声が清水一家に響き渡った。
「おおぉー」
小政、石松、鬼吉、綱五郎ら清水一家の子分衆の声が響き渡った。
「親分、支度が整いやした。」
大政が次郎長に声を掛けた。
「よぉーし!今度こそ黒駒の勝蔵をぶっ殺すぞ!いいなぁ!」
次郎長が叫んだ。
「おおぉー!」
子分全員が右手を上げて叫んだ。
「お蝶!後は頼んだぞ。」
「あいよ!お前さん。無事に帰っておくれよ」
お蝶は言い、火打ち石を擦った。
次郎長一行は、黒駒の勝蔵の地元である甲州へと向かった。
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