ゆめ。

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「逃げなきゃ」 友達の1人が呟きました。 男の人は既に二列後ろの椅子まで 近付いていました。 友達の呟きで我にかえったわたしたちは 椅子から立ち上がり四方に逃げ 各々、出口に向かって走りました。 出口にたどり着いたはいいものの 扉が開かない… 「なんで開かないの!?  さっきここから入ってきたじゃん!!」 パニックになりながら友達の1人が 必死に扉を開けようとしています。 男の人はその友達に狙いを定めたのか クルリと回転してその友達に向かい ゆっくりゆっくり歩いていきました。 「なつ、逃げて!」 みんな必死にその友達に言うけれど 友達には聞こえていないのか 友達は扉を開けようとするばかり。  
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