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そんな日々が半月程続いたある日の夜、母は帰って来た。
驚く私達の顔を見上げて、申し訳なさそうに微笑いながら、ただいまと小さく口を開く母の姿に涙が止まらなかった。
“二度と会えなかったらどうしよう…”
そんなことばかり考えていたから、ただただ嬉しくて、もう二度と母を傷付けることはしない、と強く誓った。
不安で、心を鷲掴みにされた様な痛みに苦しんで、頼れる相手もいなくて、本当に寂しかった。
当時、私を理解してくれていたのは母だけだったので、完全に依存していた。
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