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小学校高学年になると、私は母に手を上げるようになっていた。
顔だろうが腹だろうが殴った。
怒らせた罰として何百回も土下座をさせ、土下座する母の頭を足でガンガン床に踏みつけた。
謝罪の言葉を言いながら~回土下座をさせろだとか、殴れだとか、意思とは関係なく下される指令に忠実に従い続けた。
もう病気だった。
凶暴性のある強迫性障害だと医者は言った。
きっと鬱病も併発していただろう。
小学生の頃の日記には、死にたいだとか辛いだとかの負の言葉が記されていた。
殴ったあとに母にこの動作をされたらまた殴り直しだとか、土下座する頭の角度が気に入らないだとかいう理由で気が済むまで何度もやり直しをさせた。
全て強迫観念から来る強迫行為だった。
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