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この声は……お袋じゃない。お袋は、もっと低い声で、今のような猫なで声のような声は出せないはずだ。
では……いったい?
俺は恐る恐る視線を上げていく。まるで、金縛りの最中に、枕元から声が聞こえたかのような緊張感だ。
白く細い足。染みや怪我の痕など、そんなものは一切ない足だ。
この足だけとっても、お袋ではないと断言出来る。
さあ、目線をもっと上げよう。
ショートパンツの上は、ピンクのTシャツ。服の上からでも解るくびれがたまらない。
さらに上げていくと、やや小ぶりだが、それでもハッキリと見て取れる胸。
ゾクゾク。
そして、その人物の顔を見た。そこにいたのは―――――――
「お前……誰だよ!?」
知らない美少女でした。
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