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「ほらっ!早く制服に着替えないよっ!!」
バサッ、と制服を投げ付けるトウカ。
「……俺も制服を着てヤるのか?俺は直に肌でトウカを感じたいのだ…ガバッ!」
「バカ言ってないで早くご飯たべなさいよっ!片付かないでしょっ!」
はて?と思いながら周りに目をやる。……どうやらさっきのは夢だったようだ。
トウカが部屋を出て行ってしまったので仕方なく自分で制服に着替える。
愛用のトウカから貰った(こっそり)ヘアバンドも忘れずに。
着替えを終え、部屋を出るとそこには台所?リビング?で飯を食べているトウカがいた。
うむ。俺の世話をする為に早く食べているのだな……決して俺と飯を食べるのがイヤとかでは無いだろう。
何て可愛い妹なんだ。
ウチは2LDKのアパートだ。
そして、俺とトウカの愛の巣でもある。
両親は早くに亡くなっているのでいないが、俺とトウカが愛を育めるようにと遺産を遺してくれていた。
うむ。父さん母さん……俺がトウカを幸せにしてやるから天国で安心して見守っていてくれ……
「何、ぼーっとしてんのよ!早くご飯食べなさいよ!片付かないでしょっ!」
「ハイ……」
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