513人が本棚に入れています
本棚に追加
巧斗とどっちが良いかで争う。
「あ、車かバイクどっちが良いですか!?」
巧斗が店長に詰め寄る。
「そりゃどっちもだ」
「「え?」」
「その人の気持ちがこもって楽しく乗ってるならなにも言わない、価値観も違えばなにが一番かも違う、車もバイクもいらんって奴もいる」
「「…」」
…
「だけど討論は構わないよ、俺は車だけどね、それより仕事は?元宮は洗車機の点検、矢島は車検があるだろ」
「「…はい」」
休憩所を出てもまだ言い争う。
「ぜってーバイクだからな」
「車!」
プルルルップルルルッ
「なに!?」
かかってきた電話に勢い良く出る。
「ひっ!ごめんなさいっ!」
プーップーッ…
秋音ごめん…
慌ててかけ直す。
プルルルッ
「…もし……もし?」
「ごめん、なに?」
「…ううん、声聞きたくなったの…お仕事頑張ってね!ばいばい!」
「…おう」
ちょっと…いや、すごく嬉しくてにやける。
「なににやけてんの?元・宮・君?」
「うっせうっせ、早く仕事しろ;」
「はいはい」
ったく…
最初のコメントを投稿しよう!