幸せ

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巧斗とどっちが良いかで争う。 「あ、車かバイクどっちが良いですか!?」 巧斗が店長に詰め寄る。 「そりゃどっちもだ」 「「え?」」 「その人の気持ちがこもって楽しく乗ってるならなにも言わない、価値観も違えばなにが一番かも違う、車もバイクもいらんって奴もいる」 「「…」」 … 「だけど討論は構わないよ、俺は車だけどね、それより仕事は?元宮は洗車機の点検、矢島は車検があるだろ」 「「…はい」」 休憩所を出てもまだ言い争う。 「ぜってーバイクだからな」 「車!」 プルルルップルルルッ 「なに!?」 かかってきた電話に勢い良く出る。 「ひっ!ごめんなさいっ!」 プーップーッ… 秋音ごめん… 慌ててかけ直す。 プルルルッ 「…もし……もし?」 「ごめん、なに?」 「…ううん、声聞きたくなったの…お仕事頑張ってね!ばいばい!」 「…おう」 ちょっと…いや、すごく嬉しくてにやける。 「なににやけてんの?元・宮・君?」 「うっせうっせ、早く仕事しろ;」 「はいはい」 ったく…
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