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―――
バタン
「ただいま」
ドアを閉めると眠そうな秋音がのこのこと来て直前でつまづく。
「うわっ!…おかえりなさいっ」
「随分大歓迎だな」
早々抱きついてくるとは…
「違うの!これは不可抗力で…」
「じゃあ離れる?」
顔を真っ赤にしながら首を横に振ってる。
「やだ…」
「でも手洗いたいんだけど」
「ん…むぅ~っ!!」
…?
「なに怒ってるの?」
「怒ってるんじゃなくて…」
「んじゃあなに?」
「………葛藤?」
首を傾げて疑問の言葉に今日二度目の大笑いをする。
「笑うなぁ…!だって離れるのやだよぅ」
とか言いながら手を洗ってる最中も背中掴んでるし…
「離れてないじゃん、ってかさっきからなんで甘えモード?」
「大好きだからぁ」
振り向いて聞くとまた抱きつかれる。
今日は相当だな、嬉しいからいいけど。
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