幸せ

15/18
前へ
/185ページ
次へ
――――翌日 「あれ…」 また春輝君が居ない… 昨日の事は夢だったのかな…? …幸せな夢だったなぁ/// 「いたっ…」 …夢じゃないみたい/// ちょっとまだ鈍痛がするけど… 春輝君を捜しに痛いのを我慢して立ち上がる。 リビングに行くとキッチンから音がする。 「!!痛くない!?」 私を見た春輝君が手を止めていつもより力無く抱きしめてくれる。 「うんっ、大丈夫」 春輝君心配するから嘘をつく。 「いたっ!」 強く抱きしめられると思わず痛む。 「ほら、今日は休んでな」 ソファにお姫様抱っこで運ばれる。 ちらっと見るとテーブルにご飯が置かれてる。 「え…?」 「あぁ、それ朝ご飯、冷めたから今別のつくってる、待ってて」 どうしよう…悪いことしちゃった… 朝ご飯…? 「今何時?」 「昼過ぎた、ごめんな無理させて、今日はお前のオフだから、家事全部やっといた」 「私やるからいいのに!いたっ…」 大声を出すと痛む。 「俺そんな鬼じゃないから、んじゃあ待ってな」 なんで春輝君はそんな優しいの…? 胸がきゅんきゅんする。
/185ページ

最初のコメントを投稿しよう!

513人が本棚に入れています
本棚に追加