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ハハハ、やっぱりな。実際、本当に、偉い人かも、上司かもしれない。
だけど、オレのこの気持ちは、譲れない。
何の為に、今日、連れ出したと思う?
「美佳。大丈夫だ。オレに全て任せておけ!ちゃんと、親御さんを納得させてやるから」
抱きしめて、背中をトントンとして落ち着かせた。
「オレを信じろ!オレの愛は、そこらのあまっちょろい愛じゃねぇ」
抱きしめたまま、伝えてやる。
「先生。……駿一、好き。もし、親に反対されても、離れないから。もう、あんな苦しい思いするのは嫌だから」
小さく、だけど、力強く言う美佳が愛しい。
「あぁ。オレも同じだ」
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