Kiss

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オレは、体育教官室に行き、用事を済ませ、職員室に戻るべく足を動かした。 ふと、外を見ると、もう暗い。流石に、もう帰っているだろう、馬鹿な奴、そう思いながら、職員室のドアを開けた。 と同時に、生徒が倒れこんできた。 ―――危ねぇ 咄嗟に抱きしめ支える。この匂い、毎朝、通り過ぎる時に嗅いでいる匂い。 ちょっと、からかってやるか!! 「ふーん、Cカップってとこかな」 耳元で、少し掠れた声で囁いてやる。 ハハッ、なんだこの反応。おもしれぇ。図星だったか。アタフタしやがって、笑える。 「遅いから、気をつけて帰りなさい」
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