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「だーめ、呼ぶなら呼び捨てにしろ」
「え!!それは、無理。無理です、先生」
どうせ、親にも優を通して、オレが教え子だってバレている。
その上、さん付けで呼ばれてたら、オレが無理矢理、生徒をたぶらかして付き合ったように言われるがオチだ。
家族にいじられるのは、勘弁願いたい。
「呼んでみろ!練習すりゃいけるだろ?」
真っ赤な顔で頷き、
「駿…一」
と小さな声で呟いた。耳まで、照れて真っ赤になっていて、凄く、愛しいと思う。
ここが、カフェじゃなければ、二人きりの空間なら、キスしたい。
「うん、上出来」
ニッコリと微笑みを返した。
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