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「そろそろ行くか?」
と目にした時計は、まだ8時半で、このまま式場に向かうにしては、早過ぎる。
店の人に、近くの高台に公園があると聞き、少し散歩をすることにした。
スッと手を差し出したのに、こっちがいいと、オレの腕に手が廻る。
その瞬間に、腕にチラッと胸が当たった。
意外と、デカい。
って、そうじゃない。オレは、ドキドキする胸の音を、悟られるんじゃないかと、焦った。
そんなオレの気持ちに気付くこともなく、無邪気な笑顔を、見せる。
「先生、ここは、マイナスイオンがいっぱいなのかな?癒されるーっ」
と深呼吸する山岡、もとい美佳。
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