12662人が本棚に入れています
本棚に追加
「おぅ。そうだな」
「私、言ってないよ!彼が、学校の先生だなんて言ってない!」
悪い事をしているという意識があるのか、顔が青くなっていく。
「美佳。オレは、逃げるつもりはない。堂々と、挨拶してやるよ」
「でも……」
「大丈夫。オレは、間違った事をしているとは、思ってない。親御さんを悲しませることはないはず」
「でも……ね」
「大丈夫。オレ、ちゃんと説明する」
「う…ん。でもね、言ってなかったけど、母は、元教師だから」
「そうか……って教師?」
「うんっ。父親は、普通の会社員だけど」
彼女の心配は、どうやらそこにあるようだ。
最初のコメントを投稿しよう!