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女の子がぶつかって来た。携帯をいじり、下を向きながら歩いているのだから、ぶつかって当たり前。
今時の高校生か……。オレの行く高校もこうなんだろうか?先が思いやられる。
「キャッ、ごめんなさい」
慌てて、頭をペコペコする女の子。
「あー、大丈夫。君は?」
「大丈夫です。すみませんでした」
そう言い、あげた顔に、目を奪われた。
均整のとれた顔だちで、ふっくらした唇。透き通るような白い肌。今も綺麗だが、将来、有望な感じのする女の子。
特に、気にしたわけではないが、こんな感じの子が、オレの行く高校にいるといいな、ただそう思った。
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